オンラインゲーム社会に潜む、RMT問題を考察

オンラインゲーム社会に潜む、
RMT問題を考察

インターネットの普及によって活性化された業界の1つであるオンラインゲーム、そこで日夜繰り広げられている違法行為『RMT(リアルマネートレード)』を知っているだろうか?ゲーム内のアイテムなどを現実のお金で取引する、この行為は現在まで大変問題視されている。そんなRMT問題について、このサイトではその概要などに触れながら問題点を言及するサイトである。

メーカーの対応

メーカーの対応

大半が禁止行為として指定している

RMTがもたらす危険性はユーザー同士のトラブルだけに留まらず、運営している企業もサーバーに多大な負荷を受けてしまうといった問題へと発展してしまうことにある。そのどちらも軽視していいレベルの問題ではなく、見逃してはいけない問題として数えるべきものだ。そのためこうしたRMTに対しての企業の対応としては、大体の企業がRMTをすることを禁止しているのが現状となっている。規制はある程度進行しているが、ネットなどの状況を見てみるとあまりそうした規約を意識している人の数は、残念ながら少ないと見るべきかもしれない。

結局、見つからなければいいだろうと考えている人が非常に多いという現実を改めて認識させられるところだ。ただそれでもかつてのような混沌としたRMTがやり取りされる事は数としてみれば減ってきている。それだけメーカー側が率先して対応してきたことによる成果とも言えるだろう。ただ時代が進むほどに例え企業に属していないフリーランスの凄腕プログラマーなる存在は、実のところ数知れず存在していると考えれば、まだまだ対策をキチンと行えているかと聞かれたら、不十分と取れる人もいるかもしれない。ではそんな中、各人気オンラインゲームの規約にはRMTについてどのような罰則、もしくは取締りを行っているのかを比較しながら見てみよう。

大体のところがアカウント停止措置が取られる

大手といっても人によってオンラインゲームの大手は異なると思うので、ここで取り上げる大手と思われるゲームについては筆者の独断と偏見で選ばせて貰う。今回取り上げるのは『ファイナルファンタジーXIV』・『リネージュシリーズ』・『ラグナロクオンライン』の三つが規定している約款に基づいて話をしていこう。

まずは規約に違反した場合の処置としてだが、こちらについてはこのように定めている。

ファイナルファンタジーXIVの場合
約款には運営会社のスクウェア・エニックスにおけるアカウント利用規約に準じて制約が課されることになる。その大半がアカウントの一時停止となる場合もあるが、2013年9月に発生した大量のRMTを宣伝する内容を広げるために関係したと思われる518ものアカウントを永久利用停止にする処分にしたという発表も行なわれている。最悪、二度とファイナルファンタジーオンラインを利用することができない措置を取られることもある。
リネージュの場合
運営会社独自の制裁を課す事になると記されているが、詳しくその懲罰がどのようなものになるかは明確に記載されていない。またかつて同様に問題を起こしているのであれば、制裁は加重して行われることになる。詳しくは運営会社にて公開されている約款の、第4節第22条を参考にしてもらいたい。
ラグナロクオンラインの場合
ラグナロクオンラインにおいてはRMTが確認された場合には、どのような理由があったとしても該当IDに対してはガンホーID停止措置が課される。それは例え自らRMTを行った、もしくは利用しようとしたというどちらのパターンでも該当することを意味しており、また被害にあった場合には一切の責任をうことはないと規約に明文されている。

それ以上の事は対応しない

基本的にRMTが行われていると確認された場合には、アカウントを一時停止にすること、これが運営会社が悪質なプレイヤーに与えられる制約の一種となっている。逆にいうなら、それ以上のことをするとなった場合には、明確な被害を受けていなければ対応することはないということも意味している。

特に個人間で行われるRMTになれば、運営側がその現場を確認できるような不正取引が立証されればすぐさま利用規約に基づいた対応を取ることは出来る。だが中には自分があえて禁止されているRMTを利用して、詐欺行為に合ったからと運営側に泣き付いたところで対応はしてくれないことを意味している。当たり前のことだがそれは当然のことだ。例えば筆者がRMTを利用してお金を振り込んで被害にあい、それを運営側に通報したとしても待っているのはRMTとわかっていながらその危機感を理解していなかったという自己責任、そして運営側が禁止している事項を率先して行ったことを主張したとしてアカウントの一時停止といった制裁を受けることになってしまう可能性がある。

RMTを率先して行っているユーザーは確かに悪質だが、そんなRMTが本来のゲーム世界では秩序から外れた不正行為であることを意識しながらも利用した時点で、運営側から見れば同じ狢の穴であることに変わりないと言うことだ。いくら自分が被害者であると訴えたところで、結局運営会社はそれ以上のことを対応してくれることはないのは知ってのとおりだが、それでも何とかしてもらいたいと訴えたい心理も分からなくもない。

これがもしもRMTを行っていないユーザーからの通報なら、容疑がかけられているアカウントを監視するなどすれば行為を防ぐことは出来るかもしれない。RMTをする、しないにかかわらず、利用した時点で運営会社にしてみれば、ゲームバランスを著しく乱す悪しき存在であると見なされてしまうわけだ。